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スクリーンリーダーに適したメール

今回の質問は、晴眼者サポータさんからです。

スクリーンリーダーで読んでもらう場合、どんなふうに書くと読みやすいメールになるのでしょうか?

メール本文の読み上げに関しては、使っているスクリーンリーダーやメールソフトによっても違います。

それでも、こんなふうに記載すると、スクリーンリーダーで読み上げた際わかりやすいのではないか、という方法を考えてみました。

1行の文字数

日本語でメールを書く場合、1行あたりの文字数は、35 文字から 40 文字と言われています。

ただ、これは、目で読む場合に、楽に読める文字数です。スクリーンリーダーの場合は、機械が読むのですから、1行辺りの文字数が長すぎて疲れるということはないでしょう。

しかし、返信した際に、あまりに通常とかけ離れた文字数であると返信を書きづらいということがあるかもしれません。

ほとんどのメールソフトは、初期設定時、1行辺り 半角で 76 文字ですから、全角で 38 文字に設定されています。1行の文字数は、メールソフトで設定されている初期設定のままで大丈夫でしょう。

最初に自分の名前を名乗る

メールのヘッダに自分の名前をつけている場合は、メールリストを読み上げさせたときに誰から来たメールなのかわかります。しかし、ヘッダには、メールアドレスだけで本文中にも自分が誰なのか名乗っていないメールもあります。

最後の署名の部分のみに、自分の名前を表記するかたもいらっしゃいますが、最後まで読まないと誰なのかわからないと言うのは、ちょっとイヤじゃありませんか?

と言うことで、メール本文の最初に簡単に名乗ってしまいましょう。

改行について

メールの本文は、句点ごとに改行を入れると読みやすいと言われています。しかし、1行が設定されている文字数よりも多くなることもあるでしょう。そんな時は、適当な文節で改行をいれましょう。

もし、文節区切りの前に改行があった場合、スクリーンリーダーは、どんな読み方をするのでしょう?

例えば、2,000円と全角で書いたとします。メールソフトによっては、送信時に自動改行してくれるタイプがあります。これが、全角だと言葉や文節の途中でも改行してしまいます。

ここで、ちょっと試しに、2,0
00円と言った具合に途中で改行されてしまったとしましょう。

さて、全文読みでは、どう読み上げてくれるでしょうか?!

最初のは「にせんえん」と読み上げてくれるのですが、2回目の改行が入ってしまったほうは、「にてんぜろ ぜろぜろえん」と読みあげてしまうのです。

また、熟語では、どうなるでしょう。「認識」と書いたとします。
これを「認
識」としてしまうとどう読まれるか。全文読みでは「みとめ しき」と読まれてしまい、正しく熟語として読んでくれないのです。

また、全文読みではなく、1行読みさせた場合は、改行部分で読みが止まってしまいますから、どうしても正しく読み上げてくれません。よって、送信する前に改行部分がどうなっているのか確認した後、送信するようにしてみてください。

そして、空白を使って文字数を揃えるといったこともしないでください。「認識」を「認 識」と書いてしまうと、やはり「みとめ しき」と読まれてしまいます。

また、段落を分ける際に空白行を入れることでしょう。これも、入り過ぎていると、1行読みした際、本文が終わったものと勘違いされてしまう場合があります。段落をあけるための空白行は、1行。多くても2行にとどめた方が無難でしょう。

返信する際

返信する場合には、通常、前のメールの引用部分に引用符をつけて送信しますね。

スクリーンリーダは、文頭に引用符がついているときちんと認識して通常と違った声の高さにして読み上げてくれます。これで、スクリーンリーダーユーザーは、いま読み上げている部分が引用された部分であると理解できます。

ただし、自分で勝手に作った引用符の場合は、認識できない場合もあります。ほとんどの場合、引用符として認識してくれるのは、>(ダイナリ)の記号です。メールソフトやスクリーンリーダーによっては、他の記号も引用符として認識されることもありますが、さまざまです。

また、あまりに長い引用を付けるのは、避けましょう。引用部分よりも返事の方が短かった場合は、ちょっとがっかりしてしまいますからね。

また、引用を後に持って来て、先に返事を書いてしまう書きかたもあります。そして、引用部分の頭に「以下は引用です」と書いてしまうと、もうこれ以上読まなくてもいいんだな、とわかって親切でしょう。

署名の名前の後に「ふりがな」を表記する

スクリーンリーダーは、名前や地名を読むのが下手です。思いもよらない読み方をすることがあります。これでは、実際に会って名乗った時に、誰だかわからないことになります。

ただ、PC-Talkerには、熟語辞書登録機能があります。あまりにもかけ離れた読み方をする場合は、スクリーンリーダーユーザーさん自身でスクリーンリーダーの熟語辞書登録をされると思います。しばらくは、お名前にふりがなを書き添えてみてください。

HTML形式のメール

一昔前のテキスト形式のみを表示するメールソフトでは、HTML形式のメールをもらった場合、タグが表示されてしまって大変読みにくいものになってしまうことがありました。

スクリーンリーダーに対応したメールソフトのほとんどは、テキスト形式のみを表示するソフトです。しかし、きちんとHTML形式にも対応するようになっていて、HTML形式でメールをもらってもタグを表示しないように設定されています。ですから、最近は、あまり気にしなくても大丈夫です。

添付ファイルについて

添付ファイルを付ける場合は、メール本文中にファイル名とどういった種類のデータなのか、簡単に説明を書いておくといいでしょう。

例1:このメールに画像ファイルを添付します。
   晴眼者にみてもらってください。
   ファイル名:image.gif

例2:このメールに圧縮データを添付します。
   LZH形式で圧縮してあり、展開するとWordファイルです。
   ファイル名:date.lzh

しかし、添付ファイルをひらけない、開いても音声ガイドする方法がわからないといったスクリーンリーダーユーザーさんもいらっしゃることでしょう。できるだけ本文中にテキストで内容を記載するほうがわかりやすいことでしょう。

しかし、スクリーンリーダーで読み上げさせて一番わかりやすいメールにする方法は、実際にスクリーンリーダで読み上げさせてみることなのでした。実際に、読み上げさせてみると、実におかしなふうに読み上げる場合があるのです。漢字を変な読み方をする時は、ひらがな表記にしてしまうのも手ですし、また、あえて空白を入れて、スクリーンリーダーに息継ぎをさせると聞きやすくなる場合もあります。

スクリーンリーダーを実際に搭載させている晴眼者サポータさんは、メールを送信する前に、一度読み上げさせてみると良いでしょう。

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